2009年3月30日月曜日

ソーラー充電器の経済性

今回は「ソーラー充電器」の経済性について書きます。

>製作費
製作費は、ソーラー充電器3号機の場合、
太陽電池1枚1600円×3枚+電池BOX等
=約5000円
と思われます。(実際には、太陽電池のうちの1枚は以前からの流用であり、さらに基板は貰い物なので正確な算出は不可能。)
それを約5年間に渡り使用したので、現時点で計算すると年間約1000円の計算になります。

ソーラー充電器5号機の場合は、送料を除く直近の部品の価格で計算すると
太陽電池 1枚945円×3枚=2835円
単3用電池BOX 70円
単4用電池BOX 105円
アルミ板 360円
合計 3370円
となります。ソーラー充電器4号機(タイプ)の場合は、上記から単4用電池BOXを除いて3265円と試算されます。(実際には、充電能力からして単4型専用で製作した方がよいのかもしれないが。)

純粋に初期投資だけで比較しても、コンセントから電源を取る充電器よりも大差ないか、むしろ不利となってしまいます。さらにソーラー充電器の場合は「晴れた日の日中しか充電に使用できない」という弱点もあります。
コンセント式の充電器で「夜でも、雨が降っても1回0コンマ何円の電気代」か、それともソーラー充電器で「晴れた日の日中だけ0円」で充電するのか。充電の電気代で差額を取り戻すのは、絶望的です。

また、どのように「減価償却」を行うかは、今後の課題です。上記のように「年間いくら」と「定額法」ですべきか、それとも「充電1回ごとにいくら」と「生産高比例法」でするのがよいのか。

>乾電池の使い捨てとの比較
しかし、それでも「乾電池を使い捨てた場合」と比較すれば、いずれは「元は取れる」と思います。
上記のソーラー充電器5号機の部品に加え、単4型eneloop4本(約1300円)を購入したとします。(ソーラー充電器4号機の充電能力からして、単4型で議論するのが適切だと思う。また、実際には蓄電池を複数組用意し、ローテーションを組むことが多い。)
ソーラー充電器本体と合わせると、約4700円となります。
一方、単4型アルカリ乾電池4本セットの値段を105円とすると、45サイクル以上では「ソーラー充電器+eneloop1組」の組み合わせの方が「乾電池の使い捨て」よりも得になります。
つまり、長い目で見れば「乾電池の使い捨て」よりは有利なのです。
(逆に言えば、「元が取れるまで使い続けられるかどうか」が鍵となる。)

私は今となっては「乾電池を購入する」(そして、使用済の乾電池を廃棄する)ことの方が面倒に感じられます。

>結論
結論は、「ソーラー充電器」はコンセント式の充電器と比較すれば不利だが、十分長期に渡って使用すれば「乾電池の使い捨て」よりは有利となる、ということです。

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